NGC最後の旅 (part8)



 10時13分、延岡駅に到着しました。

ここで、乗り込む客と降りる客が大勢いました。
 延岡駅の構内は、広く貨物ターミナルもあり、ディーゼル機関車も停まっていました。
 ここから、次の佐伯駅まで、約1時間というロングラン運転に入ります。
 先ほどまで、時速110kmほどで飛ばしていた列車も、延岡を過ぎてからは、最高速が90kmほどとなり、ゆったりとしたスピードになりました。

延岡の市街地が消えると、段々と人里離れた景色が広がってきました。
 山が迫ってきたり、川が迫ってきたり、このあたりは自然がいっぱいの路線を走行していきます。
 このような景色がずっと続き、気だるい時間になってきた頃、上岡(かみおか)駅で運転停車です。

あと一駅で、停車駅です。
 11時14分、ちょうど延岡から、1時間で、佐伯駅に到着しました。
 ここからは、再び海沿いを走行するようになりました。
 1時間じゅうずっと、山と川ばかりの景色でしたので、久しぶりに見る感じです。


 ほとんど海が見える景色ばかりが続いていました。
 また、小さな漁港の近くを通ることもありました。
 11時32分、津久見(つくみ)駅に到着しました。
 津久見駅のホームは、カーブがキツイところにホームがありました。
1面2線の配置です。
 そしてベンチが何と、このようにみかんの形をしたベンチで、これは珍しかったです。
 津久見駅を出ると、今度は一気に海から離れて、山ばかりの路線へと変わります。

そして、速度のほうも遅くなっていきます。
 山の区間がしばらく続いた後、また海が見えるところへ戻ってきました。
 11時41分、臼杵(うすき)駅に到着しました。

ここで、わたくしの乗っていた、指定席は、ほぼ満席となりました。
 12時03分、鶴崎(つるさき)駅に到着しました。
あと1駅で下車するところまできました。
 平坦な道となり、速度もアップし、大分川を渡ると、もう下車駅が見えてきました。
 12時09分、大分駅に到着しました。

宮崎から約3時間ほど。 確かに、この道中は、長いです。
 そして、わたくしの乗っていた、特急「にちりん」は、終点の別府に向かって、走っていきました。
 隣のホームには、883系の「ソニック」博多行きが、待機していました。

先ほど、「にちりん」から下車した客のほとんどが、このソニックに乗り換えていきました。
 改札へ向かう頃、「ソニック」は、博多に向かって走り出しました。
 ここからは、豊肥本線に乗り換えて、次の目的地へ向かいます。
 乗る列車は、12時58分発の豊後竹田行きの普通列車です。

車両は、キハ200系の2両編成です。
 側面も、このように真っ赤な車両です。
 車内は、転換クロスシートとなっており、普通列車ながら、快適に過ごすことが出来ます。
 別府方から来た、普通列車の接続を受けて発車します。

こちらに乗り換えてくる乗客は、あまりいませんでした。
 再び、大分川を渡り、日豊本線から離れていきます。
 13時15分、中判田(なかはんだ)駅に到着しました。

ここで、反対列車の行き違いを行ないました。
 段々と平坦なところから、山へと向かって進んでいきます。
 街並みも消えて、ドンドンと上り坂を上がっていきます。
 そして、川も近づいてきました。
 しばらくは、大野川沿いを走行します。

川もゆっくりと流れていて、綺麗でした。
 13時27分、犬飼(いぬかい)駅に到着しました。
 ここで、犬飼始発の大分行き普通列車と行き違いました。

キハ125系で、今度は、黄色の車両です。
 こちらが発車すると、向こうも扉が閉まり、発車していきました。


 段々と高度が上がっていき、街を見下ろす高さを走行します。
 13時43分、三重町(みえまち)駅に到着しました。

ここで、反対列車行き違いのため、5分以上停車しました。
 来た相手は、別府行きの特急「九州横断特急」です。
キハ185系の2両編成で、自由席も指定席も満員でした。

その後、発車となりました。
 13時58分、豊後清川(ぶんごきよかわ)駅に到着しました。

ここは、この時に遭遇した事柄により、思い入れのある駅です。
 14時05分、緒方(おがた)駅に到着しました。

ここで、反対列車行き違いのため、5分ほど停車しました。
 待ち時間があると、列車から出て、ホームを散策できます。

この駅では、熊本、大分の矢印版がありました。
 そして、列車は、順調に進み、終点の駅が見えてきました。
 14時23分、豊後竹田(ぶんごたけた)駅に着きました。

ホームでは、作曲家の滝廉太郎氏の曲が静かに流れていました。

また、かぼすの形をした、ベンチが目立っていました。
 豊後竹田駅で宮地行きの普通に乗り継ぎ、14時30分、玉来(たまらい)駅に到着しました。




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